被告代理人弁護士(以下、T弁護士といいます)は、協定者総会の引き延ばしと、混
乱を起こし、総会を成立させない目的でのみ出席していることが明らかでありました。
これは、会場でT弁護士側が配布した質問事項のビラの内容を見ても、T弁護士ご本人
が総会の進め方の手続き論の主張のみの発言に終始し、目的が達成できないと察知する
や、肝心の質疑応答の前に退場されたことでも、はっきりしています。
言うまでもなく、協定者総会は、元々配布されている議題が審議される場ですが、発
言の機会には、出席者ができるだけ多く、自由な意見を発表できるよう、それぞれの出
席者が議長の指揮の下に節度ある発言で進めなくては民主主義とは言えません。T弁護
士は、議長の制止を振り切り、この総会の性質等、事前に配布されていた議案と議決書
を読めばじゅうぶん理解でき得る質問を繰り返し、会議の進行を妨げました。
たとえば、議題、提案事項は事前に配布されているし、総会会場でも自治会長から丁
寧な経緯を含めた説明がありましたが、これを繰り返し確認する質問を続け、また、総
会における投票による議決権は一人票なのかと質問をしていますが、建築基準法や建築
協定、民法どれをみても、法律の専門家の弁護士としてじゅうぶん知り得ている内容であり、この常識のことを敢えて繰り返し質問しています。
ついには、自分の意見が通らぬと知ると、「裁判で問題にするぞ」とか、A地区とB地
区では利害が反する、(T弁護士が挙げたC地区は存在しませんが)自分が代理人となっ
ているが、この地権者は3,000万円ものカネがかかっている。A地区からも委員を
出すべきだ…等々発言。委員会のメンバーが気に入らぬのであれば一票の反対票で意志
を表明すればいいだけの話です。大体において、野球のルールのたとえ話をしたが、そ
もそも、この建築協定の締結された地域に土地を求めたということは、この協定という
ルールを納得して購入するのが当然であるし、それは特定行政庁によって認可、公告さ
れた第三者効という強制力を持つ建築協定の揺るぎない基本ルールです。納得してこの地を得たのですから、A地区とB地区の利害が対立する筈がなく友好的に暮らせます。
もし対立するとすれば、唯一、土地を単なる金儲けの投資の対象としてしかみていない
からそうなるのであって、その場合なら、高く売れれば、高い賃料が入ればいいだけで、
地元住民の生活の利便などまったく関係ないということの主張にほかならないのです。
事実、この弁護士は自らが作成した答弁書、準備書面の中で、「被告は元々、この土地
を分譲住宅にして販売しようと思って購入した」とか、自分の土地に何を建てようが、
どんな営業店舗にしようが自由である…かのような主張をしており、これは建築協定の
趣旨と、被告が市街化調整区域という本来建築不可能な場所に、レークタウンという住
居専用地域が開発されたからこそ、スーパー等があの場所に建築できている、という現
実にまったく気づいていないということです。
まさに、住民の百パーセントがスーパーマーケットがなくなれば毎日の生活に困る、
このことに思いを寄せないか、または故意に金儲けのためにこのような理不尽な被告の
主張の弁護をする、いやそれ以上に煽動さえしているこのT弁護士は、「悪徳弁護士」と
しか言いようがないではないですか。その意味で、私から「弁護士法第1条にある、弁
護士の社会正義を守る、との精神はあなたのどこにあるのか」と問うたところ、「自分は
一点の曇りなく、心にやましいものはない」と述べられたが、結局はこの直後に総会の
会場から立ち去ろうとされ、私が繰り返し「先生、せっかく来られたのですから最後ま
で居られたらいいですよ。まだ後で発言の機会もあるでしょうから」と引き留めたのに、
強引に退場されたものです。
私自身は、T弁護士を総会会場から追い出すとか、帰って欲しいとか思ったことはあ
りませんし、むしろ、それからの後の中身のある議論の対決を楽しみにしておりました
ので、残念至極と感じました。ただ、惜しむらくは、昨年度の県の弁護士会長まで歴任
された弁護士先生ですから、単なる会議の進め方のようなこどもの言葉遊びのような意
見を続けるのでなく、建築協定のあり方などの本論に入って中身の濃い議論をされれば
それこそ弁護士の本懐である「社会正義」を出席者全員の前に表すことができた筈です
し、総会が被告の弁明を聞く機会ではなかったにせよ、一部(2名のご婦人の出席者)
のT弁護士の主張への熱烈賛同者のみならず、他の出席者にもより理解が深まったので
はないかと思いまして、さらに残念に思った次第です。
会場からの退去の要請にもかかわらず、外の廊下に座り込んで総会の様子を聞いてい
た無関係者と同様な態度で、最後にはまるでこどもがだだをこねるように「覚えておけ
よ、おかあちゃんにいいつけてやるけん!」的な、「もう裁判でもなんでもお前らの思う
ようにやってくれ!」と捨て台詞で去って行った…こういう、どこかそっくりの同類こ、
の後姿はあまり格好のいいものではないですね、と感じました。
(平成19年9月9日 秋津レークタウン建築協定運営委員 佐藤上)
|
|